2012年11月9日金曜日

平積みされる本たち

こんばんは。

とむです。

随分ご無沙汰しています。

すっかり夜は寒くなってきましたね。なんだか巷では風がものすごく流行っているみたいです。
僕自身は全然風邪の兆候が無いのでだいじょーぶかな、と高をくくっているのですが、そういう時に限って、急に高熱が出たりするんですよね。。。。。

気をつけます。


それはさておき、今日は本屋さんに行ったんですけど、平積みにされている本たちを見て少しピンと来たことがあったので、お話したいと思います。


僕が営業先に行く途中、少し時間があったのでオフィスビルにある本屋さんに入ってみたんですね。

当然、オフィスビルに入っている書店(あんまり大きくないです)なので、一番目立つところにたくさんのビジネス書が平積みされていました。

みなさんもよく目にする光景だと思います。


久しぶりに本屋さんに入ったのもあり、ぼーっとその平積みされている本たちを眺めて見たんですね。


平積みされている本たちを見て、きっとこのあたりの本が売れているんだろうなー。


そんな風に見てました。


目についたキーワードは

「外資系の仕事術」

「○○力をつける!」

「リーダーシップが○○(忘れちゃいました)」

「優れたマーケターはなんとか」

みたいなやつでした。


まぁ、よく聞く感じのタイトル群ですね。

なんですけど、この日の僕は少し「おや?」と思ったのです。


というのも、これらの本たちは


「能力を高める」


というところにすべてフォーカスされている本たちなんです。


そりゃそうだ、と思うかもしれませんが、じゃあなんで能力を高める本たちがこんなにたくさん売れているんでしょうか。


多分、今の僕たちは本能的に、


「力」


を求めているんじゃないかと思ったんです。


なぜか。


なぜ僕達が力を求めるのか。


もともと農耕民族である僕達日本人が、現代では力を求めている。



これは、おそらく資本主義の産物だと思います。

欧米的価値観、合理主義。

そう、僕達の価値観はいつの間にか西洋資本主義の価値観に毒されている(ちょっと乱暴ですが)わけです。


もちろん、僕達日本人はたくさん資本主義による恩恵に預かってきました。


経済大国日本


と呼ばれているのもそれがあったからこそです。


もう抜け出せないところまできている。


まぁ、それはいいじゃないかと思うかもしれませんが、やはり僕はこれに違和感を感じざるえないんです。


だって、今の日本の国家と大企業は、資本主義とは程遠いルールの中にいるじゃないですか。

年功序列

定年後再雇用

年金

これらは、全く合理性を欠いていますし、 資本主義の概念からは対局に位置している。


でも、巷では資本主義を推進するような書籍が売れている。


何たる矛盾でしょう。


こんな変な仕組みの中で僕たちは生きているわけですが。


。。。。。なんだか愚痴みたいになってますね(苦笑)


って、これが言いたかったのではありません。


言いたいのはここからです。



「力を求めている」


つまり、それだけ現場のサラリーマンも自分たちが能力開発しないと自分がこれから生き残っていけないという価値観が芽生えてきているということでしょう。


それはある程度正しい危機感だと思います。


でもまだぼんやりしている。



もう少し掘り下げてみましょう。
この「力への欲求」の源泉はなんなのか。


僕は、




「不安」
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が源泉となっていると思います。



というのも、今の世の中、これからの世の中を想像すると。。。


・大企業でも普通に大規模リストラがある。(シャープやNECがいい例ですね)

・外資系企業(特にアジア圏)の参入による、競争の激化

・低賃金労働力保持国への業務アウトソーシングによる、雇用の減少
(人事、総務などの業務の多くは海外へアウトソースされ始めています)

・国家財政危機による、税金の上昇
(消費税も上がりますし)


などなど、正直あまり今の日本に明るい話はありません。


で、そんな未来を考えると、僕たちは不安で仕方がない。


故に、「力」を求めるのです。


自分の身を守るために。


ある意味、日本人的(農耕民族的)な発想ですね。


そうなんです。


今、僕たちは、殆どの人が不安でいっぱいなんです。


こんな世の中で、僕たちはどうすべきか。


「力」をつける
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これにつきます。


 ただ、「力」と言ってしまうと、ものすごく漠然としてしまうので、もう少し具体的に言うと、


「お金を生み出す力」
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をつけていく必要があります。



 結局、先程あげた不安は、お金を持っていれば解決するような内容です。


 「仕事術」とか「リーダーシップ」とかいうものも、サラリーマンとしての効率を上げて、評価をもらって、給与を上げよう、という発想が前提となります。


要は「お金」なのです。
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僕らの不安の源泉がお金なのであれば、それを取り除くのに必要な要素も「お金」です。



ここでポイントなのは、



「たくさんのお金を手にする」だけでは不安はなくならない
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ということです。


だから宝くじを当てれば良いというものではないし、


とにかく自動的にお金が入ってくるような仕組みを持っているだけ、


という状態では不安は消えません。


 どんな環境下においても、ゼロからお金を生み出せる
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という状態で初めて不安から開放されるのです。


多くの人はこのへんを勘違いしているから、楽して自動で稼ぐ仕組みみたいなものにばかり群がって、結果不安が全くなくならない、不安なので、また新しい仕組みを探す、みたいな残念なサイクルに陥ってしまっています。



じゃあ「お金を生み出す力」ってなんなんだよ?


と思うのが普通だと思います。



このへんに関しては、また後日お話させていただきます。



今日はこのへんで。

ありがとうございました。

とむ

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