2011年8月29日月曜日
売る側と買う側の溝。
今日はいつものお話からは少し脱線。
僕が日常の出来事を通じて考えたことについて、少しお話ししたいと思います。
えーっと、僕は普段IT業界でさらりーまんをしています。
(日本企業です。)
最近、なんとなくの流れでLinkedinにアカウント登録したら、これが結構エージェントから定期的に連絡が来るんです。
(あんまり詳細なキャリア全然載せてないし、ほとんど更新もしていないのに。)
皆さんお仕事お疲れ様ですと思いつつ先日。
エージェントではなく、外資系IT企業の人事の人からメッセージが。
無論、ものすげー有名な会社だったので、とりあえずコミュニケーションでもしてみようと少し話をしてみたんです。
お話の流れで、先方の考えるキャリアオポチュニティとやらのお話を伺うことに。
で、先週の金曜にお伺いしてきました。
まぁ、内容はひたすら会社の宣伝(その人のフィルターを通しての)をされたわけなんだけど、話を聞いていると、なるほどなぁ、と思う部分と、なんだかなぁ、とかなりギャップを感じる部分とがありました。
なるほどなぁ、という観点では、やっぱり「外資は株主を守る」の名の下に、合理的な手法で徹底された売り方をしているということです。
確かに、日本企業の営業にはない考え方(本当はあったほうがいい)もたくさんあって、確かに学べる部分は多いと思ったわけです。
営業のプロセスも、ベストプラクティスに基づいた仕組みづくりが会社単位であるようだし、営業戦略といいう意味でのアカウントプランを社員全員が各々徹底して意識するように教育されている。
まさに合理的。
で、なんだかなぁ、とギャップを感じた部分。
基本的に自分の論理を「押し付けている感じ」なんです。
物言いもそう。
自社製品に対する異様な愛着もそう。
社員が語る理想もそう。
確かに一見すると、これといった反論も無いようなロジックで理路整然とあるべき姿を語る。
でも、その理路整然としたロジックは、「しかるべき文脈において」意味を持つと僕は思うのです。
例えば、個々の能力は高いのだけれど、各々が各々のやり方でそれなりの成果を上げているとする。
その個々の成果をノウハウとして、情報を整理して、分析し、ベストプラクティスとして組織で共有する。
そうすれば、もともと高いポテンシャルを持つ個々人はそのノウハウを利用することで組織としてより大きな成果を上げることができますよ。
と言って、情報を整理、分析、データベース化できる仕組みをセールスをする。
これは、しかるべき文脈における、意味のあるセールスだと思います。
が、個々の能力も低い、誰も成果を上げていない様な組織で、先のような仕組みを導入したとすると、どんな結果になるでしょう。
何も産まないわけです。
つまりお金のムダ。
というのが、僕が思うところの「しかるべき文脈か否か」ということなのですが、外資(特にITメーカ)は「この製品を導入して成果が上がらないなら、お前たちが悪い」と言わんばかりの立ち位置が故に、どの顧客に対しても同じような形で「押し付けがましい」セールスをしているような気がするのです。
こーゆー感じを人事の人から感じ取ってしまった。
ということは、この会社はそーゆー会社なんだろうなぁ、と僕は想像してしまったわけです。
確かに、その会社が販売している製品はとてもいい製品なんだと思います。
ただ、いい製品というのは、誰にとってもいい製品では無いということなのです。
必要な人にとっては、とても有益な製品でも、全く興味がない人にとっては、むしろお金のムダ。
でも売る側は同じようにセールスしてくる。
買う側はあるがまま。そのまま。
溝は埋まらない。
と、思ったのです。僕は。
この溝を埋めるためにはどうしたらいいのだろう。
考えました。
結果。
結局は買う側が賢くなるしかないのかなという結論に至りました。
買う側が高いレベルになれば、良い製品の価値は理解できるし、自分にその製品が必要かどうかの判断もできると思うのです。
そういった状態になれば、「押し売りされても大丈夫」です。
えーっと、だいぶ脱線してしまいましたが、この一連のコミュニケーションを通じて、「もっと自分を高めないといけないな」ということ、そして、将来的には誰かの能力を高めることのお手伝いをしていきたいな。
と思ったのでした。
こんなコミュニケーションから、見えてくる世界もあるのですね。
さて、今日もまた勉強しますかね。
ではでは、また。
ありがとうございました!
とむ
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